今回はカスタムアイテムの追加を行います。カスタムアイテムはバニラアイテムとは別に全く新しくアイテムを追加する事ができます。その為既存のバニラ要素を壊さずに新要素を追加する事ができます。
アドオンの導入からの続きとなります。アドオンの導入方法が分からない方はこちらで0からアドオンを導入する方法を解説しているので読んでからカスタムアイテムにチャレンジしましょう
バニラファイルの複製
0から書いていくのもいいですがそれだと手間がかかり構文ミスなどが起きてしまう場合があります。
そのため公式のパックに入っているファイルをコピーして別ファイルとして複製しましょう。
今回はリンゴのファイル(apple.json)を元に作っていきます。
まずはビヘイビアーのフォルダにあるitemsのフォルダを開きましょう
名前順にすると一番上にapple.jsonがあるかと思います。

このapple.jsonを選択してctrl+Cでコピーしてctrl+Vで貼り付けを行いましょう

ファイルの名前は好きな物に変えて置きましょう。
ファイルの名前はなんでも良いですが分かりやすい物にしておきましょう
今回はtestにしておきます
.jsonが表示されていない場合
ファイル名がapple beef beetroot….のように.jsonが付いていない表示の場合拡張子の表示ができていない状態です。この時に名前をtest.jsonにした場合表示上は問題無さそうに見えますが実際は
test.json.jsonというファイル名になってしまっています。もし.jsonが表示されていない場合
設定を変える必要があります。

エクスプローラー上のメニューにファイル|ホーム|共有|表示|とあると思いますので表示を押してから
表示/非表示にある▢ファイル名拡張子にチェックを入れましょう
test.jsonの中身
test.jsonをひらくとこのようになっています。
{
"format_version": "1.10",
"minecraft:item": {
"description": {
"identifier": "minecraft:apple"
},
"components": {
"minecraft:use_duration": 32,
"minecraft:food": {
"nutrition": 4,
"saturation_modifier": "low"
}
}
}
}
試しに中身を全て消してこのようにしてみます。
{
"format_version": "1.10",
"minecraft:item": {
"description": {
"identifier": "minecraft:apple"
},
"components": {
}
}
}
これで保存して一度開いてみましょう。
1.12.32での表示バグ
アドオンを適応して開くとこのような画面になっている場合があります。

カテゴリが消えて検索しかタブがありません。この状態だと少しやりにくいので戻し方を説明します。
ワールドを閉じてワールドの設定を開きます。そこからゲームのボタンを選択してある状態で
ワールドの設定欄のレシピアンロックをオフにします

試験的設定の確認
アドオンを作るに当たって一部要素は試験的要素をオンにしておかないと機能しない場合があります。
理由が無い限りオンにしておきましょう

使わない要素もありますが基本全部オンにしておいて構いません。
アドオンの適応確認
リンゴを取り出すと食べれなくなっているかと思います。食べれなくなっていたら成功です。
今は変更の練習としてリンゴが変更されているだけなので安心して下さい。
もし適応できていなかった場合アドオンが抜けていたり試験的要素がオフになっていたりする場合があります。確認してみましょう。
カスタムアイテムの実装
アイテムの変更ができるようになったので次は実際に追加していきたいと思います。この記事ではフォーマットバージョン1.19.10でのやり方を紹介します。フォーマットバージョンはマイクラのバージョンとは違う物になります。フォーマットバージョンによってできる事や書き方が変わるので注意しましょう。
そして次にアイテムのIDを決めます。
今回はtest:red_diamondという名前で実装していきたいと思います。
identifierという部分がアイテムのIDを決めている部分ですので”minecraft:apple”という所を”test:red_diamond”という名前に変えましょう。
絶対ダメな名前
・最初が数字
・日本語
・記号
・”minecraft:”という識別子を使う(バニラアイテムを改造する場合は例外)
等はエラーの原因となるので使わないようにしましょう。
だめな例
{
"format_version": "1.19.10",
"minecraft:item": {
"description": {
"identifier": "アドオンテスト:赤いダイヤモンド"
},
"components": {
}
}
}
良い例
{
"format_version": "1.19.10",
"minecraft:item": {
"description": {
"identifier": "test:red_diamond"
},
"components": {
}
}
}
identifierを変更できたら次に中身を追加します。
スタック数の変更
まずは最大スタック数を決めれるコンポーネントを追加します。
"minecraft:max_stack_size": 64,
こちらを追加して下さい。64より上に設定してしまうと挙動が変になってバグります
今回は変更が分かるように16に設定してみます。
表示名の変更
次にアイテムの表示名を変更するコンポーネントを追加します
"minecraft:display_name": {"value": "§c赤いダイヤモンド"},
value”:”好きな名前”
で設定できます。
テクスチャの指定
今のままだと透明になってしまうのでテクスチャの指定をする必要があります。
テクスチャを決定するiconコンポーネントを追加します。
"minecraft:icon": {"texture": "red_diamond"}
注意としてここではファイルパスを指定できません。
最終確認
上記のコードを追加した結果このようになっていれば問題ありません

コードも貼っておきます。
{
"format_version": "1.19.10",
"minecraft:item": {
"description": {
"identifier": "test:red_diamond"
},
"components": {
"minecraft:max_stack_size": 16,
"minecraft:display_name": {
"value": "§c赤いダイヤモンド"
},
"minecraft:icon": {
"texture": "red_diamond"
}
}
}
}
リソースパックの設定
ここまで実装できたらアイテムの追加は完了です。しかし今回は見た目を変更しているためリソースパックでの設定も必要になります。次にリソースパックを設定します。
リソースパックのフォルダにあるtexturesを開きます。
item_testure.jsonを開いてみましょう。
{
"resource_pack_name" : "vanilla",
"texture_data" : {
"acacia_door" : {
"textures" : "textures/items/door_acacia"
},
"amethyst_shard" : {
"textures" : "textures/items/amethyst_shard"
},
"apple" : {
"textures" : "textures/items/apple"
},
...
このようになっているかと思います。これらは要らない部分が99%なのでamethist_sahardから下を消してこのようにします。
残したacacia_doorの部分をred_diamondに変えましょう
{
"resource_pack_name" : "vanilla",
"texture_data" : {
"red_diamond" : {
"textures" : "textures/items/red_diamond"
}
}
}
red_diamondの部分がiconで設定したところになります。
テクスチャファイルの追加
次にテクスチャファイルを追加する必要があります。今回はこのようなテクスチャを用意しました

ダイヤモンドを赤くしただけの物になります。これをtextures/itemsの中に追加しましょう。
実装の確認
テクスチャを追加できたら完成です。マイクラを開いてみましょう

こうなっていたら完成です。最大スタック数も16個になっているかと思います。
終わり
今回はカスタムアイテムを追加してみようという事で無機能のアイテムを追加してみました。
食べ物なんかもappleを元に作れば簡単に作れますね。それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
別の記事でもエンティティやGametestの解説、配布マップの紹介などを行っています。
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